荒らし行為
あちゃーという感じですね…。
4人に一人が100円以下の利益で出品しているようです。一見すると安く出品してくれるのはありがたいじゃないかとも見れますが、個人的には逆のスタンスで、こういう層はうまく排除しないとコミュニティ全体が下方に沈むのではないかと考えます。
というのも、「利益を出したい他の売り手」にとって「利益のいらない売り手」はどうやっても勝ち目のない相手であり、相場価格を引き下げる「荒らし行為」でしかないからです。
これはプラットフォーマーであるメルカリにとっても決済単価の下落、すなわち手数料の減少という形で負のインパクトを与えるでしょう。
実は同じような事象はいくつも発生しています。
シニア層の再就職
よく自分はお金はもうそんなに望まないから、と明らかにスペックと釣り合わない安い賃金で働くシニア層が少なくありませんが、労働市場における荒らし行為です。若年層の給与を下方硬直させてしまうのではないでしょうか。
老舗の高CP商品
例えば月島の名店岸田屋。東京三大煮込みなんて言われ方もしますが、何食べても美味しいんですよ。そして安い。が、これも減価償却と家賃・人件費がほぼないが故になせるワザ(多分)。
自分は利益はいらない、お客さんの喜ぶ顔が見たいみたいな店主がテレビでも取り上げられてたりしますが、近くの店からしたら嫌がらせみたいなコスパなわけです。
働き過ぎる人材
いますよね、過剰に早く来たり、過剰に遅くまでいるのに残業代要りません、みたいな人。あと自分に与えられた職責以上のことをやろうとする人(私もこういうタイプw)。これもミクロで見れば素晴らしい人ですが、周りの人からしたらたまったもんじゃないのかも知れません。
市場は完璧ではありません。本来であればこうした荒らし行為は取り締まるべきです。
でなければ、その市場では利益を上げられる人がいなくなってしまいます。完全なる自由競争が常に全体最適をもたらすわけではないのです。
メルカリのビジネスの性質上、ただ単純に単価を下げただけのある意味買い手思いなユーザーを排除するというのは難しいでしょうが、中の人たちは頭を悩ませているのではないでしょうか。
やはりC2Cは難しいと再認識したトピックでした。
以前の記事はこちら↓
maple-sunflower.hatenablog.com