マッシュアップスキル
正しい問いの設定が出来たら問題の半分は解決したようなものである、というのはコンサルティングの世界ではチラホラ聞く言葉ですが、個人的にはこれは大分昔の話、ないし戦術・戦闘レイヤの話だと思っています。
というのも現代では、解を見つけることが極めて難しい問いがほとんどだからです(そのレベルの問いは設定として正しくないとも言えるかもしれませんが笑)。
極論、昔はクライアント側と情報格差が作れたら、それをそのまま解として提供することで、価値を出すことが出来ました。が、昨今では情報そのものだけではなかなか価値と認めてもらいづらいからです。
そういう意味で、今の時代に求められているのは様々な情報を整理統合し、編集・再構成する力だと思っています。
即ち、様々な情報をインプットし、それらを抽象化あるいは細分化し、共通項や転用可能な点を見出しながら全体をストーリーとして統合するということです。
言うなればビジネスにおけるDJであり、マッシュアップアーティストなわけです。
それを踏まえてこちらをご覧ください。
超有名なマッシュアップなので知っている人も多いと思いますが、なぜか久々に聞きたくなってyoutubeで検索してみたら、10年越しのリメイク版が出てるじゃないですか…。
吉幾三「おら東京さ、行ぐだ」
Daft Punk「Technologic」
Capsule「Starry Sky」
Beastie Boys「Ch-Chech Out」
のマッシュアップ。私が知る限り、史上最高のマッシュアップです。
これは集合知(ニコ動である人が作ったものを別の人が再加工した)で作られていますが、素材の組み合わせ(選曲と、楽曲内での切り出し部分の巧みさ)、曲のつなげ方・被せ方、動画、全てにおいて素晴らしいです。原曲の良さもしっかり残しています。
いや、本当に素晴らしい。
私は吉幾三にもDaft Punkにもなれないので、この無名の?マッシュアップ職人のようになりたいと思います。
※上記マッシュアップを紹介したいだけのエントリです