労働集約型産業が狙い目?
これから新規事業を起こすのであれば、いわゆるテック領域に参入するのではなく労働集約型産業の方が面白いのでは、と最近考えています。
というのも、労働集約型ビジネスはその名の通り、最大の変数が人材になるわけですが、先行プレーヤーの多くが人材を確保できずに攻め倦んでいる状態にあるからです。
企業によっては人材がいないために臨時閉店したり、受注拒否したりといった状況も散見されます。
なので、単純に人材を引き付けることが出来れば後発であっても十分に戦える隙がある気がします。
(労働集約型ビジネスは市場規模も大きいですしね)
先行プレーヤーはコスト構造がある程度固まっています。例えば給与含めた待遇が悪いことが人が採れない理由だとしても、じゃあ全員の給与を1.5倍にします、とは出来ないわけです。
(そもそも利益率低い業界で、サービス残業に依存してたりしますし)
またオペレーションもある程度固まっているため、明らかにコストが下げられる領域にもメスが入れづらいということも挙げられます。
この先行プレーヤーがいじりようの無い部分を突くというのは、後発ならではの攻め方で、嵌れば非常に強いです。
最近勢いが無くなりましたが「俺のフレンチ」のやり方が好例ですね。競合が絶対に真似できない圧倒的な高原価率設定にし、それを前提に収益性を担保出来るようにビジネスモデルを設計していました。
それが回転率を上げるためのスタンディングスタイルであり、高原価率をわかりやすく伝えるための「フォアグラ」であり、単価をある程度の水準に維持するためのフレンチ(と元有名店のシェフ)だったのでしょう。
これと同じように、多くの企業が人を採りたいけど採れないという状況にあるのであれば、他と比較して圧倒的な条件や採用経費を掛けられるコスト構造を前提にビジネスモデル自体を組んでしまえば良いわけです。
業界によっては作れそうな気がするんだけどな。少し真面目に考えてみようと思います。