こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

ワークマンの快進撃は本物か?

ワークマン、本当に絶好調ですね。しかしこの快進撃どこまで続くのでしょうか。

 

アウトドアからアパレルに進出して失敗したスノーピークのようになるのか、はたまたユニクロのように定着するのか、ちょっと考えてみます。

 

快進撃の要因はワークマンプラスによる客層拡大

まず快進撃の要因。月次売上を見ると明らかに客数が向上しており、一般に言われるワークマンプラスによる新規客層の獲得が要因というのは明らかでしょう。

 

https://www.workman.co.jp/ir_info/pdf/2020/19_11.pdf

 

実際ママ友ネットワークでも滑らない靴なんかは口コミでも評判なようです。

 

ポイントはワークマンプラスのこの好調がいつまで続くかという点。個人的な意見としてはネガティブです。

 

なぜワークマンプラスの商品が受けているのか?

メディアや周りの知人の評価を聞く限り、受けている最大の理由は機能性が高いにも関わらずめちゃくちゃ安いという一点。

 

機能性が高いのはアウトドアブランドも同様ですが、価格帯が異なります。また作業着ブランドらしく、ユニクロとはまた異なった切り口の機能性(超撥水、滑らないetc)を売りにしており、現時点では独自のポジショニングと言えそうです。

 

また価格が極めて安いため、今の時代(特に地方や郊外)、時流にマッチしていると言えます。

 

 

ワークマンプラスの懸念点は?

ではなぜネガティブか。それはどこまで行ってもファッションビジネスであるという点。これが最大の懸念点だと考えています。

 

今のワークマンプラスの安さはSKUを絞り込み、大量発注することに加え、工場の閑散期に作らせるなど納期を犠牲にしていることで実現されていると聞きます。

 

これは快進撃中は良いのですが、売上が目論見通りに行かなくなった場合、一気に不良在庫が積み上がるリスクを抱えています。

 

アパレル各社がリードタイム短縮競争をしているのはこれが要因なのですが、真逆のやり方です。もしかしたらそっちの競争には入らないと見ているのかも知れませんが、果たしてどうでしょうか。

 

デザインに変な特徴がある(ちょっとダサい)ため、昔で言うユニバレのような現象に早々に陥るように思います。

 

また何となく機能性がすごいと言って買ってる方も多いですが、そもそも超撥水パンツとか本当にみんな欲しいですか?と。そんな水掛かります?と。

 

来年来るとは思いませんが、2、3年以内には間違いなくそういう状況になっているのではと思いつつ、引き続き注目していようと思います。