メルカリ×新聞配達
メルカリが新聞配達店と組み、メルカリのやり方を指南する取り組みを始めるとのニュースが。
有料である点、新聞配達員がどこまで配達先の個人と関係性が築けているのか(個人的には抵抗感あり)という点を脇に置いて、デジタルプレーヤーとラストワンマイルに強みを持つオフラインプレーヤーの協業という観点では非常に面白い取り組みです。
デジタル系サービスは単純な物販と比べて使い方が複雑である(事実かどうかは別として少なくともデジタルリテラシーの低いユーザーにはそう見える)ため、なかなか裾野が広がりづらいというのが難点です。
これを補完するために人を介してチュートリアルするというのは極めて正しい打ち手だと言えます。
中国ではQR決済の普及に「個人によるQR決済のやり方教えるビジネス」が一役買ったと言われていますが、これと全く同じ文脈です。
※大規模キャッシュバックキャンペーンの時期にスーパー前にテーブルを出してやり方教えるから1,000円くださいという人達が無数に出た。
最近はメルカリを取り上げるテレビ番組(おそらくはペイド)が増えてましたし、デジタルプレーヤーらしからぬスーパーを模したチラシを打ってみたりしているところを見ると、デジタルリテラシーの低い層も取り込まないと国内では成長が難しい局面に入ってきたということなのでしょうか。
※この仕掛けもかなり秀逸で個人的には好きです。
実際問題、超高齢化社会の日本においてデジタルリテラシーの低い層はかなりのボリュームで存在しており、この層を獲得するには結局のところオフラインとテレビが有効です。
今後もこういった取り組みが増えてくると思いますが、どこが本丸になるのか引き続き注目していたいと思います。