こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

ヤマダ電機による大塚家具子会社化

先日大塚家具の社長だったらという記事を書いたばかりですが、ヤマダ電機の子会社化との報道が。

 

しかも業績が大幅に悪化した末の大幅な株式の希薄化(既存株主の保有する株の価値が下がる)を伴うにも関わらず、久美子社長は続投とのこと。うーん、という感じですね。

 

diamond.jp

 

 

一方のヤマダ電機。家電店の雄であり、売上は1.6兆円。一方で営業利益は278億円と営業利益率にして2%を切る水準。家電におけるEC化率が高まる中で、住宅販売(旧エス・バイ・エル)やリフォーム、電気設備やクレジットカード、さらには保険代理店事業など非家電事業の強化を進めています。

 

 

今回の大塚家具子会社化もおそらく住環境事業の強化の文脈なのでしょうが、残念ながらうまくいく気がしません。少なくともヤマダ電機と大塚家具がシナジー効果を発揮するというのは難しそうです。

 

 

というのもヤマダ電機と大塚家具の顧客層は明確に異なるからです。これが住友林業積水ハウス、財閥系不動産などの比較的アッパー層に住宅を販売している企業であれば大塚家具の商品を少しリーズナブルに購入させるなどの動きも出来たかもしれませんが、ヤマダ電機(もとい、ヤマダホームズ)はタマホームやアキュラホームなどのどちらかという低価格住宅が主戦場で、大塚家具の販路になることは難しいでしょう。

 

 

当然ながらヤマダ電機の店舗で大塚家具の商品が、大塚家具の店舗でヤマダ電機の商品が売れるわけもありませんので、実質的なシナジーは無さそうです。(もし仮に大塚家具店内で家電を売りだしたら、それこそ大塚家具はもう元に戻れなくなります)

 

 

とは言え、そんなことは百も承知で今回の子会社化に踏み切ったわけですから、何がしか改善策が見えているのでしょうか。個人的には以前も書いた通り、本来のユニークなポジションに直すべきだと考えていたので、今回の報道は残念な限りです。

 

 

今度我が家の家具を買う時はどこに行けば良いのでしょうか。良い店あったら教えてください。

 

以前大塚家具に触れた記事はこちら↓

maple-sunflower.hatenablog.com