正しい場所で戦う
よく言われる話ではありますが、正しい場所で戦うというのは圧倒的に重要で、この戦う場所を誤るとオペレーションでは多くの場合取り返しが付きません。
どれだけオペレーションに秀でている企業であっても、明らかな縮小市場や競合環境が非常に厳しいレッドオーシャンでは華々しい成果は望むべくもありません。
世界で一番有名な投資家であるウォーレン・バフェットは「愚かな経営者でも経営出来る」「参入障壁が高い」といった点を投資判断の際に重視するということでも有名ですが、これらも正しい場所で戦うことの正当性を述べていると言えます。
では正しい場所とはどこか。唯一絶対の正解はありませんが、最も望ましいのは①十分な市場規模があり②成長が見込まれる市場であり③競合環境が比較的緩やかで(出来れば独占)④自社の強みが活かせるという4条件を満たす場だと私は考えています。
①十分な市場規模がある
Forbesの記事によればベンチャー失敗の最大の理由は「市場ニーズが無かった」という理由になっています。多くのベンチャーが新たな市場を作ろうとするわけですから致し方ない部分もありますが、基本的には顕在化しているニーズを取りに行くべきでしょう。
②成長が見込まれる
加えて市場の成長性も極めて重要になります。
市場が成長している場合には競合環境に関わらず参加プレイヤー全体が上げ潮に乗るように伸びていきます。
逆にどれだけ市場規模があっても衰退市場においては相対的な弱者から弾き出されるため、原則としては勝負の場に選ぶべきではありません。
③競合環境が緩やか
当然ですが、最良なのは戦わないことであって、競合は少なければ少ないほど良いです。
④自社の強みが活かせる
その上で自社の強みが活かせること。当然苦手なことより得意なことをやるべきです。が、①〜③を満たすのであれば、あまりここに囚われるべきではありません。
この①→④という順番が大事だと思っていて、多くの会社ではどうしても④→①という思想になってしまいがちです。
しかしどう戦うかよりもどこで戦うかの方が決定的に大切です。
本当にその市場で戦うべきか?という目線は常に持っておきたいものです。