幸せについて考える
幸福感についての最も有名な研究の一つがノーベル経済学賞を受賞しているダニエル・カーネマン氏の「年収75,000ドルまでは収入の増加と感情的幸福度は比例して伸びていくが、それを超えると頭打ちになる」というものです。
※ちなみにカーネマン氏は行動経済学の第一人者の1人でファスト&スローという名著があります。必読。
お金が無いがために理不尽や不便を強いられたり、不安を感じることもあるでしょうから、お金が増えることによって不幸が減っていくというのは事実でしょう。また年収が一定以上まで増えるとその効用が逓減していくというのも感覚的にはよく分かります。美味しいものも、良い物もある程度の経験を重ねると、それが基準になり慣れてしまうためです。
つまるところ、金=幸せではないわけですね。正比例しないわけですから。では幸せとは何か。
私はシンプルに「笑顔で過ごした時間」と「スキンシップ量」ではないかと思っています(あわせてこれらは年収が一定以上になると下がるとも)。
前者がセロトニン、後者がオキシトシンと関連するものです(セロトニン・オキシトシンとも"幸せホルモン"とも言われたりします)。
なんでこんな考えに至ったかと言うと、明らかに最近人生で一番幸せなんですよね(自慢)。
妻はどちらかと言えば当たりがキツイですし(2人の時の10倍くらい)、仕事のストレスも若い時よりありますし、イライラ(子どもや妻に対して)も多いですし、明らかに2人の時よりも負の感情を頂くことは増えているにも関わらずです。
ただ、子どものおかげで
- スキンシップがめちゃくちゃ増えた(放っといても子どもたちがしがみついてくる)
- 笑顔の時間が増えた(子どもが笑っていることが多いのでつられて笑ってしまう)
んですよね。
ちなみに後者については、就学前の子どもは1日に400回ほど笑うという通説があります(教育系の本にソースが出てた気がしますが忘れてしまった)。時間にして3分に1回。これに対して成人すると1日15回だとか。
そりゃ子どもといればセロトニンもオキシトシンも出るわな、という感じです。
要は何が言いたいかというと「笑え、触れ合え」ってことですね。ちなみにセロトニンは無理やり笑顔を作るだけでも分泌されると言われてますし、オキシトシンは動物との触れ合いや親密な友人とのお喋りでも出るそうな。
皆様に幸せな日々が訪れますように。