こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

雑誌 × X

雑誌の苦境が続いています。

 

昔は圧倒的な人気を誇った雑誌もターゲットを読者層に合わせて上にズラしたり、やたらと豪華なおまけを付けて何とか生き長らえている状況です。

 

が、実は雑誌のコンテンツ編集力は極めてユニークな強みであり、戦うフィールドをズラせばまだまだ価値があると考えています。

 

既にそのような事例も出てきています。

 

【雑誌×旅館】里山十帖 http://www.satoyama-jujo.com/

「地域の魅力を編集する」という観点で自遊人が作り上げた宿。

 

「始めたかったのは、新たなインタラクティブ・メディアの枠組みをつくること。 見る、嗅ぐ、聞く、感じる、眺める、座る、くつろぐ、食べる、飲む、寝る……。 滞在中になにかひとつでもインスピレーションを感じていただければ、 それはこの上ない幸せです。 そして、あなたが感じたことを発信することで、 モノ、人、理念が一体となった新たなメディアが完成します。」

 

公式サイト内に記載されているこの考えは本当に素晴らしいと思います。メディアの新しい方向性。

 

 

【雑誌×小売】STORY

https://tripnote.jp/m/new-york/story

 

以前店舗のメディア化について触れましたが、それを既に体現しているショップです。まるで月刊誌のように、1ヶ月〜2ヶ月ごとにコンセプト、商品、見せ方がガラッと変わります。

 

店舗イメージなんかはリンクを見ていただくとして、この店内の商品は基本委託販売になっており在庫リスクはメーカー負担、ただし様々なデータを取得しメーカーに提供しています。

 

ちなみにこのSTORY、坪売上で言えば百貨店をも凌ぐと言われています。これはメーカー(STORY はこれをエディターと呼ぶ)において、ただの売り場ではなく、いわゆる広告・プロモーション・R&D拠点として位置づけられているからです。

 

年間数万、数十万人のお金を使いたい人が集まるわけで、ただの広告よりかなり効果が高いですし、ウェブよりもかなり有用なデータが取得できます。

 

 

もちろんこれらがすぐにマスになるわけではありませんが、以前も触れた通り店舗をはじめ様々なもののメディア化がどんどん進んでいくでしょう。楽しみです。