こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

評価の不公平性

コンサルファームの多くは、チームごとに案件のテーマや難易度、内容が大きく異なる上、評価時には定量というよりも定性評価が重視される傾向にある。

 

当然、定性評価である以上、評価者と非評価者の関係性は影響を及ぼすし、評価者が「非評価者と同タイトルの別の人間がどの程度の水準か」をどの程度理解しているかによって評価は変わり得る。

 

もちろん出来るだけ評価目線のバラツキを是正するための場は持つし、評価者自体の傾向(甘いか辛いか)の把握は会社としてもしている。

 

が、である。

 

そもそも比較的長い案件が多い会社の場合、同タイトルの別の人間と関わり合いが少ない評価者も多くなるため現実的には自分のタイトル、ないしメンバー内での比較になるケースも往々にして発生する。

 

そのような状況下においてはその他の評価者クラスの目が入らないため、実質的に一人の評価者のみが評価する形となり、その評価者の傾向に引きずられてしまう。

 

さらに。評価者自身の評価の高低や評価者としての経歴によってその下の被評価者に対する意見の通り方も変わり得る(評価の高い評価者の場合は意見を通しやすいし、社歴が長く多くの社員を見ている方が通しやすい)。

 

 

つまり何を言いたいかと言うと、正しい評価なんて存在しないという事である。これはどこの会社にいても常に真だと思っていて、極端な事を言えば水物なのだ。

 

去年まで低評価だった人間がいきなり高評価になることもあればその逆もある(ただ後者は評価者心理としてはなかなか難しいが)。これは定性評価である以上、致し方無い部分でもある。

 

それを前提に被評価者が努力すべきことは①出来るだけ多くの評価者の目に触れること(必ずしも仕事に限らない)➁高評価を付けざるを得ないくらいクライアントをグリップすること③直属の評価者と事前に何が出来たらどういう評価になり得るかの目線を合わせることくらいしかない。(特に①・➁が重要と考えている)

 

 それが出来た上でも評価に不満があるのであれば会社を移るのも一つでの手ではあるし、それ自体否定するものではないが、定量評価1本の会社以外であれば大小の差はあれど評価の不公平性はあるという点は理解しておくべきではないだろうか。