こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

性の融和

マクロに見れば明らかに男性の女性化、女性の男性化、即ち「性の融和」が進んでいるように思います。これはダイバーシティの1つの表出であり、歓迎されるべきものだと思いますが、ビジネスの観点においても様々な影響をもたらすのではないでしょうか。

 

融和の具体的事例

いくつか具体例を挙げましょう。

 

顕著な例はファッションです。まずは女性ファッションでスカートからパンツスタイル、ジャケットなど男性的要素の取り込みが進みました。

 

その後を追う形で男性のファッションでも近年はスカートやレディースを着こなすといった今まではあまり見なかったスタイルが出てきています。

 

男性用のコスメやネイルサロン、エステもまだ小さいながら市場規模は拡大しています。

 

また食の領域では従来女性1人では立ち寄りづらいと言われていた牛丼やラーメン屋でも女性の1人客を見るのは珍しくなくなりましたし、雇用においても従来は女性あるいは男性が多かった職場それぞれで、異性の進出が進んでいます。

 

LGBTの方々がこれだけ市民権を持ったのもここ20年くらいのことではないでしょうか。

 

 

何が融和を後押ししているのか

これらを後押ししているのは女性の社会進出ではないかと考えています。女性が教育を受け社会進出する過程で男性に求めるものが変わった結果あるいは女性の声が社会的に影響を与えるようになった結果として、様々な側面で多様性が認められるようになったのではないでしょうか。

 

もし仮に女性が未だ社会進出しておらず、食料(=金)を調達するのは男性の仕事という社会であったとすれば、このような多様性が生まれていなかったであろうことは想像に難くありません。

 

普通に考えれば女性の社会進出が逆流することはないでしょうから、この融和のトレンドはますます盛り上がることはほぼ確実でしょう。

 

 

ビジネスにおいて「性別」というセグメントが意味をなさなくなる可能性すら、ある

年齢というセグメントが意味をなさなくなったように、性別というセグメントが意味をなさなくなる可能性も極論ですがあり得ると考えています。

 

もちろん女性・男性の身体的構造が変わることは無いのでそれぞれをターゲットにした商品が無くなることは無いでしょう。

 

ただ個人の嗜好や購買プロセスは男女の違い以上に他の要素が色濃く影響してくる可能性は高いと思います。

 

男性だから、女性だからという思考のタガを外さなければならない時代に差し掛かっているのかも知れません。