FREE再考
名著「FREE」が発売されてもう10年も経つんですね…。
https://www.amazon.co.jp/フリー-〈無料〉からお金を生みだす新戦略-クリス・アンダーソン/dp/4140814047
10年前の書籍ですが、改めて素晴らしい書籍の一つだと思います。
「ビット(情報)はFREE(無料)になりたがる」という主旨の書籍で、それを前提にどう自社のビジネスを組み立てるべきか考えるきっかけを当時多くの人に与えてくれました。
無料を軸にした代表的なビジネスモデルとして同書では下記4つが紹介されています。
①直接的内部相互補助
無料商品/サービスのコストを直接その顧客から回収するモデル。ジレットのカミソリ無償配布が超有名事例ですね。この場合は替え刃で儲けています。電車内広告でよくある脱毛サロンなんかもこの手法をよく使っています。
➁三者間市場
無料商品/サービスのコストを顧客以外から回収するモデル。分かりやすいのがテレビやメディアですね。顧客はコストを直接負担せず広告出稿主という第三者が負担しています。メディア以外にも代理店(例えば携帯ショップ・保険ショップなど)もコレに含まれます。
無料商品/サービスのコストを有料顧客から回収するモデル。多くのネットサービスで採り入れられています。無料の場合は機能が限定されていたり、利用回数や頻度が限定されてたりという形が多いです。
④非貨幣経済
完全に全て無料で提供されているもの。要はボランティアですね。同書ではWikipediaが紹介されていますが、世の中のボランティアは基本的にここに含まれます。
さて、この書籍内ではアトム(物質)も将来的にFREEになる可能性が挙げられていましたが、今まさにその時代の入り口に入ってきているように感じます。所有ではなく利用に対して対価を支払うサブスクリプションサービス流行はその兆しではないでしょうか。
私自身、クライアント/自社含めどういう応用方法があるかじっくりと考えてみたいと思います。