ロイヤル顧客への値引きは正しい?
ナルミヤ・インターナショナルからこんなインビテーションが。
ナルミヤ・インターナショナルは子供服メーカーで、メゾピアノ・センスオブワンダー・クレイドスコープ・X-girlなど人気子供ブランドを多数傘下に持っています。
ちなみに今回のインビテーション、差し出し元が普段使っている傘下ショップ名義ではなくナルミヤ名義になっているにも関わらず、普段利用する百貨店内の傘下ショップにお越し下さいとなっていたので、どういう仕組みか分からなかったので直接店員さんに聞いてみたら「店は通常営業なのですが、インビテーションをお持ちのお客様だけレジで⚫︎割引になるんです」とのこと。
通常、ファミリーセールは別会場で開催されることが一般的で、かつ商品もその時店舗に置いてある商品と異なる(少なくともそう誤解させる)ブランドが多いですが、この方式であればいつも行く店で、その時点の最新商品を特別価格で購入出来ます。
娘・息子の名前を覚えられ、店長の異動のタイミングでは引き継ぎのご挨拶を頂ける程度まで貢いだ(娘に)甲斐があるというものです。
※まぁただこの程度(年間数万円)でVIP扱いという事実に子供服のツラみを感じます
1人のロイヤル顧客としてはありがたい限りですが、一方でロイヤル顧客に金銭的インセンティブを与えることが最も良い方法論なのか、という点にはやや疑問があります。
というのもロイヤル顧客は価格と品質のバランスに特段不満を持っていないからです。だからこそロイヤルなわけです。
そういったユーザーに対してセールをぶつけると単純な単価ダウンにもなり兼ねませんし来年はセール待ちの買い控えも起こしかねません。
そういうことも考えると、ロイヤルユーザーに対しては金銭的インセンティブ以外の方法論の方が良いのではないでしょうか。
むしろロイヤルユーザーになる一歩手前のユーザーに対して「あなたは特別なお客様ですよ」という意思表示をする意味も込めて金銭インセンティブでロイヤルへ引っ張り上げることの方が重要ではないかと思うのです。
まぁとは言え、せっかく頂いた権利なので、しっかり使わせて頂こうと思います。