頒布型モデル
個人的にこれからもっと盛り上がって欲しいと思っているモデルの一つに頒布型モデルがあります。
頒布型とは月会費を払い商品が送られてくるというモデルでサブスクの一種とも言えますがその歴史は古く、かなり昔から存在するモデルです。アパレルであればフェリシモが有名ですね。
最大の特徴は顧客に商品を選択させるのではなく、売り手がチョイスした商品を送りつけるモデルであるということ。
デジタルが普及する前まではフィードバックが得られないため、当たり外れが大きかったと思いますがデジタルの普及で頒布される商品の精度が高まれば特定領域においてはかなりメリットがあるモデルだと考えています。
頒布型モデルのユーザーベネフィットは下記2点です。
①意思決定コストが0になる
意思決定コストはなかなかバカになりません。決断疲れとも言いますが、選択肢が増えれば増えるほど必ずしも満足度が高まるわけではなく、逆に決定を回避するという行動を取るユーザーは少なくありません。意思決定をさせないというのは1つの大きなベネフィットです。
②自分の知らない商品と出会える
通常の買い物プロセスでは自分の関心ある商品しか目に入らないものですが、頒布型モデルは良くも悪くも自分の知らない商品と出会うことが出来ます。
これらユーザーベネフィットを加味すると
- 書籍
- 映像コンテンツ(映画・ドラマetc)
- 音楽
- アパレル
あたりではかなりハマりそうです。
特に書籍や映像コンテンツは個人の好みがデジタルで捕捉出来ればかなり上手く回りそうです。単価の問題はあれど、旅行なんかも面白いと思うのですが。
まぁとは言え、本来顧客データ精度が不要なジャンルでさえもなかなかこのモデルが普及していないというところを見ると、何か致命的な欠陥があるのでしょうか。
ちなみに頒布型とは少し違うものの、いわた書店という書店の一万円選書は定期購入でこそありませんが、思想としてはまさに頒布型。こういうモデルが増える気がしています。とゆーか増えて欲しいです。