信頼残高を増やそう
クライアントでも上司でも、自分が請け側として仕事を進める場合に、常に意識しているのが相手から自分が今どの程度信頼されているかという点です。「信頼残高」と私は呼んでいます。
信頼残高は相手の期待値とこちらの振る舞い/アウトプットの差分です。相手の期待値を上回れば残高は増えますが、下回れば減ります。
◆ 信頼残高を増やすためのポイント
● とにかく一番初めが大切
一番初めの仕事は通常相手の期待値が最も低い状態にあります。よって一番初動は極めて重要です。初期に残高をプラスに出来ると、以降の仕事でも残高を増やしやすくなります。逆に残高が0あるいはマイナスに入ると残高を増やすのは倍苦労します(正確には倍どころじゃないです)。
そのため初期は質はもちろんですが、相手が驚くほどのスピードで処理をするという事を強く意識しています。
● 誰でも出来る仕事こそ誰よりもクオリティ高く
議事録やリスト作成、簡単な調べ物やペーパーワークなど誰でも出来ると思われるような仕事だからこそ、確実に正確に、かつスピーディにやる事が大切です。
逆にここでバツが付くと残高は一気に減ります。誰でも出来る事が出来ない人になるわけだからまぁ当然ですよね。
誤字脱字やフォントの乱れなんかにうるさいマネージャーが多いのはこういう感覚の上司に叩かれてきたからです。
◆ 信頼残高の特性
● プラスはプラスに、マイナスはマイナスに作用しやすい
確証バイアスが働くため、仮に何かアクシデントがあったとしても、残高がプラスの場合はあまり落ち度を責められることはないのですが、マイナスの状態の場合は「悪い部分」を探されるようになります。
● 一定以上残高が貯まればなかなか減らない
信頼を無くすのは一瞬、と言われますが感覚的にはあれはウソです。信頼残高が貯まってない場合は確かにそうですが、一定以上貯まるとちょっとやそっとじゃゼロにはなりません。
仕事の関係がなくなってもプライベートで繋がり続けるこどしばしばです。
信頼残高、意識して貯めてみることをオススメします。