孫さん恐るべし
今日の、というかここ数年で最も驚いたニュースです。
流石孫さん。打ち手のスケールが違いました。以前YAHOOのzozo買収は決済領域におけるシェア拡大の為ではないかという点については触れましたが、よもや最大のライバルとなり得るLINE PAYをLINEごと飲み込もうとは。
maple-sunflower.hatenablog.com
自分の発想のスケールの小ささに悲しくなります(笑)
LINE の時価総額は今日の報道を受け高騰し今日の終値ベースで1.27兆円。過半数取るとするとどう少なく見積もっても6,000億は必要です。が、決済領域においてこれはもう決定打となるでしょう。
先日の記事でも触れた通り、中国のQR決済を見る限り、肝になるのはECとコミュニケーション(SNS)なわけで、今回の買収はその両方を傘下にすることを意味しています。日本国内におけるSNS出自の決済は実質LINE PAYの一強。ここを抑えられてしまうと楽天やメルカリには対抗する手が無い形になります。
孫さんの著書にこんな記述がありますが、本当にスケールがデカい。当然zozoの買収報道時点で既にLINEとも水面下で協議が始まっていたのでしょう。恐るべし。
さらにキャリアという意味ではdocomoとauは相当焦っているのではないでしょうか。他キャリア傘下のアプリが入ることには相当な危機感を持つはず。
私のような凡人には孫さんの考えてることはわかりませんが、個人的には次は芝麻信用のように、個人の信用スコア領域に行くのかなぁと考えています。
最近OYOやweworkなど個人の信用スコアが今後ホットになるであろう不動産領域に手を出してるように見えるのもその布石なのかなと。
まぁとは言え、weworkで投資家からバツを突きつけられかけたところに、もう一度夢を見せ金を引き寄せ続けるために華々しい花火を上げた、なんて見る向きもあるようです。
いずれにしても金と夢をフル活用する孫さんは正に資本主義の申し子なんだろうなぁと思います。
個人的には圧倒的に尊敬する経営者(というか投資家ですね)の1人です。