こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

キャズムを超える

キャズムとはサービスなり商品なりを広く一般に普及させるために超えなければならない溝を指し、いわゆるイノベーター理論に基づいています。

 

イノベーター理論では市場を①イノベーター②アーリーアダプター③アーリーマジョリティ④レイトマジョリティ⑤ラガードの5分類に区分し、一般的には②と③の間に「キャズム」が存在すると言われています。

 

アーリーマジョリティはイノベーター/アーリーアダプターと異なり真新しさや先進性ではなく、明確なベネフィットやみんなが持っているという安心感が重要になりますが、キャズムを超えるまでの間に「損失覚悟で潜る」期間が必ずあります。

 

最近で言えばまさにQR決済がこの期間に当たりますし、多くのCtoCサービスや動画系サービスはこの期間に当たりますね。

 

多くのプロダクトはこのキャズムを超えるまでの投資に耐えられず、消えていきます(もちろん明確なベネフィットがないというパターンの方が多いですが)。

 

 

が、昨日触れた通り、アイドルマーケット自体が一部のオタク(イノベーター/アーリーアダプター)のものからキャズムを越えてきている印象があります。

 

この最大の要因は「需要を上回る供給がなされ続けて来たこと」、即ち各アイドルが投資をし続けて来たことにあると思います。

 

昨日触れた通り、2000年頃と比較しても明らかにアイドルが増えバラエティも豊かになりました。この供給量の増大は主に新規参入者(新グループ)によってもたらされています。

 

残念ながらアイドルの人数推移の公式なエビデンスがありませんが、個人の方のこんなブログが。2010年を境に大きく伸びていますね。

https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/justice-h/entry-11412378638.html

 

これ、完全にスマホの普及とリンクしていて面白いですね。

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スマホという新たなチャネルとSNS、そしてもちろん各アイドルの活動が、アイドルをより身近なものとさせたのではないでしょうか。

 

夢と引き換えに個人の投資量を担保し続けながら参加者を増やしていく構図という意味では、YOUTUBERやインフルエンサーも同様で、間違いなくこれからもっと一般化して来るんでしょうね。

 

置いていかれないように頑張って付いていこうと思います。