こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

飢餓感を煽ることの重要性

明日は埼玉のSCで娘の好きなGirlsGirlsというアイドルのフリーライブがあるのですが、前方の優先鑑賞エリアで見るにはCDに付いている抽選券で当たりを引かなければなりません。

 

しかも抽選券付きCDが無くなる可能性もあるので、朝早くから並ぶ必要があります(7時過ぎから私だけで並ぶ予定、ちなみにCD発売は10時、ライブは14時スタート)。

 

もうこうなると不本意ではありますが数枚買って確実に当たりを引き入れたいところ。

(せっかく朝早くから並んだのに優先エリアに行けないというのは絶対に避けたい)

 

①飢餓感を煽ること②客に面倒を強いること(=サンクコストを掛けさせること)で、うまく客単価の引き上げが出来てると言えるのではないでしょうか。

 

この飢餓感の演出というか、希少性を高めるというのはあらゆるビジネスにおいて重要な視点で、ブランドビジネスでは一般的に見られます。

 

 

「需要より1台少なく作れ」

フェラーリのポリシーとして知られている言葉ですね。

 

日本人の工業デザイナー奥山清行氏がデザインしたエンツォ・フェラーリ発売時には事前調査した販売見込350台という結果をもとに限定349台の生産・販売とすることを決め、3,000名以上の申し込みを集めたというのは有名な話です。

(ちなみに奥山氏はイタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした方。正確に言えばその後50台の追加生産をしました。)

 

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エンツォ・フェラーリ

 

また、世界最速のスーパーカーとして有名なブガッティはそもそも買い手に対する審査があり、顧客として相応しくないと見做されればどれだけ金を積んでもブガッティオーナーにはなれません。

 

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▲ブガッティ・シロン

 

いわゆる超一流ブランドでは、需要よりも明らかに少ない供給しかしない、あるいは特定の顧客以外相手にしない(明確に顧客を区別する)といったスタンスは決して珍しいものではありません。

 

ブランドを維持し、単価を引き上げ続けるためには非常に重要な視点です。

 

 

 

とは言え、たかがアイドル。

出来れば需要に合わせた供給をしていただきたいものです。