マーケットイン型創作活動
以前までは夜に時間がある時はテレビで録画していた番組を観ていたりしたのですが、最近ではネットフリックスやアマゾンプライムの時間が増えてきました。
テレビよりコンテンツが単純に面白い点、面白いコンテンツに出会いやすい点(レコメンド)がその理由です。
テレビは特に近年コンプラ強化で色々と制限されるという不利な部分はあるわけですが、最大の理由はやはりデータによるフィードバックループの回りやすさではないでしょうか。
テレビと異なり、ネットフリックスやアマゾンプライムでは個別の視聴データを細かく分析する事が可能です。そのデータを活用しレコメンデーションに活かすのはもちろん、客ごとにサムネイルを変えたりしていますし、おそらくオリジナルコンテンツの中身にも活かしているのだろうと思います。
テレビの向こうの客のリアクションを視聴率からしか想像できないテレビ番組の制作とネットフリックスのコンテンツ制作ではコンテンツの質が異なるのはある意味で当然でしょう。
これまではアートな側面が強くクリエイターによるプロダクトアウトだった領域でも、客の反応を制作に活かすマーケットインの思想が取り入れられる場面は間違いなく増えて来るだろうと思います。
ポルカドットスティングレイというバンドをご存知でしょうか?みずほ銀行ともタイアップしていたりここ数年知名度を高めているバンドです。
ボーカルのコが元々アプリ制作会社でウェブマーケティングをやっていたという異色の経歴もあり、いきなり曲をリリースするのではなく、作った曲のタタキをライブ等で流し、そのリアクションから修正をかけながら曲を完成させていくそうですが、まさに新時代の創作活動という印象です。
Youtuberもそうですが、これからのクリエイターはプロダクトアウトだけでは厳しいです。一方でマーケットインに偏りすぎると思わぬ結末が待っていそうです。
そのあたりは明日考えてみたいと思います。