年末年始のテレビ欄に見る変化
あけましておめでとうございます。
年末年始は特段遠出もせず、都内近郊をフラフラしつつ、基本は実家でゆっくり過ごしていたため、テレビを点けていることが多かったのですが、今年の年末年始のテレビ欄に違和感を覚えました。
というのが昔の人気ドラマの全話一気再放送や人気番組の再放送や総集編ばかりで、生放送や新規特番がほとんどなかったからです。
全部を観たわけではありませんが、今覚えているだけでも「逃げ恥」「99.9」「アンナチュラル」「義母と娘のブルース」「ノーサイドゲーム」etc。
よく考えれば全部TBSですね笑
ただそれ以外のチャンネルもバラエティの再放送が目立ちました。
以前であれば色んな芸人が沢山集められて生放送でワイワイやったり、年末年始だけで何回このネタ見せられなきゃいかんのかというくらいお笑い芸人が各局の特番に出ていたわけです。
が、今年はそれもほとんどなく、ミルクボーイのネタですら、全然見かけない始末。
この背景には2つの大きな変化があるのではないかと思っています。
1つが働き方改革の流れ。年末年始まで働くというのがテレビ局ですら難しくなりつつあるということがあるように思います。
テレビ局の人達はワーカホリックなので、もちろんそれなりの手当てを付ければ働かせること自体は出来るでしょうが(知人の某局ディレクターは31日の朝方頃まで働いてましたし)、大きな流れとしてはそうもやっていられないということなのでしょう。テレビ局の多くが上場していますし。
2つ目がリスクの問題。
上記背景もある中で膨大な予算で新規特番を作っても、視聴者にとって面白い/期待できるコンテンツかというと別の話。
そこでリスクを取りに行くよりも、人気があったコンテンツを再度擦る方がリスク低く一定の視聴率が望めます。実際、TBSで再放送されたドラマは放映当時から人気だった作品です。
特に最近は小売も年末年始は休むところが増えている=自宅でテレビ前にいる人が増えている中で、変にリスクを取って、ネットフリックスなどの配信サービスに流れてしまう方が脅威でしょう。
(実家で子ども世代がネットフリックスを親世代へ教えてしまうリスクもある)
ちなみにこの流れ、しばらく前からあるようでアンナチュラルや逃げ恥は昨年もやってるんですね。それでかなり視聴率が取れたから広げたということなのでしょう。
とすると来年以降もこの流れは止まらないのでしょうね。視聴者としてもそちらの方がありがたいはありがたいのですが、さして面白くもないあの年末年始特番が消えてしまうことに少し寂しい気がするあたり、本当に年を取ったなぁと感じた2020年の正月でした。