こんさる雑記帳

コンサルタントとして日々の仕事の中で考えたこと、二児の父として毎日の生活の中で思うことなんかを雑にまとめていこうと思います。

サッカーの進化とビジネス

昨日は日本代表戦だったんですね。残念ながら見れませんでしたが、結果としては勝利ということで何よりです。

 

さて、代表戦の解説は専門家にお任せする(そもそも観てないし)としてサッカーにおける進化について少し考えてみます。

 

サッカーで起きているマクロなトレンドは、

①個→システム

フォワードの枚数減少

ポリバレント

の3つです。

 

①個→システム

おそらくどんなスポーツもそうですが、歴史を重ねるとともに戦術がどんどん発展してきています。サッカー黎明期は小学校のサッカーと同様、みんなでボールを追いかけるという無秩序なものだったようです。それがマンツーマンを経て、現在ではゾーンが基本になっており、その戦術論もデータアナリティクスの進化もありどんどん進化している印象です。

 

フォワードの枚数減少

昔は8トップ、7トップというような嘘のような時代があったようです(みんなでボールを追いかけてるならそりゃそうだろうという感じですが)。

 

それが4トップ、3トップ、2トップと枚数が減っていき、現在では1トップが主流です(3トップ表記も多いですが一昔前のウイングと異なり、現在のウイングは守備負荷が大きくトップというと語弊があります)。

 

ポリバレント

もはや圧倒的な長所で一点突破という時代ではなくなり、ごく一部の選手を除き、ポリバレント性が求められています。トップはプレスを、バックは配球を。キーパーにも足元の技術が求められる時代になっています。

 

グアルディオラの偽9番、偽SBなどのコンセプトもポリバレント性を持つ選手たちだからこそなせるワザで、これは①のシステムに可変性を与え、試合中にフォーメーションが変化することも以前より多くなっている印象です。

 

今の時代にロナウジーニョやルイコスタが生まれていたら、あそこまでのスーパースターになっていたのか疑問になるほどです。

 

と、サッカーのトレンドを見ていると、軍事トレンド(≒ビジネストレンド)とリンクしている部分を感じます。

 

戦略上の重心が後ろに下がっていくのは軍事で起きたトレンド(兵数→火力数→制海権→制空権→IT)をそのままなぞっていますがビジネスにおけるトレンドともリンクしている部分が多いように感じます。

 

ビジネスでも

①個のスーパースターに頼るのではなく仕組みで売る

②営業ではなくシステム、マーケティング、企画の重要性が高まっている(戦略重心の後退)

という①、②の変化は顕著に起こっています。

 

③についてはまだビジネスにおいてはスペシャリスト全盛というイメージですが、今後このトレンドが確実に来ると思っています。

 

多くのB to C企業がIT知見が無さすぎるあまりカモられるケースが多いのが良い例ですが、スペシャリスト志向の人が増えれば増えるほど、それらを統合しうまく活用する人が必要です。

 

実際にそのような変化があるかは10年後に答え合わせとなるかも知れませんが、私個人はポリバレントなタレントを目指したいと思います。